【関西】定例研究会報告 平泉澄『少年日本史』を読む――平泉は子供たちに何を伝えたのか

 4月16日(土)午後、民族文化研究会の関西地区第44回定例研究会が開催された。今回は、コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、Skypeを使用したオンラインでの開催となった。

 報告者は半木糺氏。「平泉澄『少年日本史』を読む――平泉は子供たちに何を伝えたか」と題し、報告を行った。皇国史観の代表的歴史家とされる平泉澄は、学術書から随筆集まで多くの著作を刊行したが、児童・生徒向けに書いた著作は、『少年日本史』(のちに『物語日本史』に改題され、改めて発行された)だけである。

 本報告では、こうした年少者への教育のために執筆された『少年日本史』の内容を検討し、平泉がどのような歴史観を、次世代の子供たちに伝えようとしたのかを明らかにする。こうすることで、平泉が理想とした歴史教育の在り方も理解することが出来る。

 今回の研究会は、報告後の質疑応答も活発で、盛会だった。

 

平泉澄