2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

定例研究会報告 渋川春海の尊皇思想・陸羯南の国家的社会主義

5月14日の民族文化研究会定例会の模様を、ここでお伝えします。まず、「渋川春海の尊皇思想」と題した発表が行われました。渋川春海は、近年では冲方丁『天地明察』で広く知られるようになりましたが、日本で初めて国産暦を作成した人物として著名です。です…

定例研究会報告 〈神道神学〉という試み――上田賢治氏の業績から(一)

◇はじめに 民族主義がその根幹として重んじるのは、各民族が持つ神話、そしてそれに基づく信仰・習俗である。我が民族が奉ずべきは、古伝に記された神話、そしてそれを基としたいわゆる神道信仰ということになる。ところが、単にこれらを奉ずるといってもは…

【コラム】「アジア特有の道」――現代アジアの経済発展と近代化

往時と対比すると退潮の気配が深まりつつあるとはいえ、中国の台頭は目覚ましい。経済・技術・軍事にわたる、物質的側面での中国の成長は、世界情勢そのものを塗り替えつつある。だが、こうした中国の発展は、手放しで礼賛できるのだろうか。換言すれば、こ…