活動報告

第1回公開講座、京都市内で開催

12月16日(土)午後、貸会議室オフィスゴコマチ(京都市)にて、民族文化研究会の第1回公開講座が開催された。 公開講座とは、会員の知見を深めるため、今年から開始された行事であり、新進気鋭の論者を招聘した講演会である(毎年1回を目途に開催する予定)…

【関西】定例研究会報告 戦時体制と憲法学――黒田覚と大串兎代夫を中心として

10月22日(日)午後、貸会議室オフィスゴコマチ(京都市)にて、民族文化研究会の関西地区第62回定例研究会が開催された。 報告者は、同会の有坂事務局長。「戦時体制と憲法学――黒田覚と大串兎代夫を中心として」と題し、報告を行った。 戦前期の日本では、…

【関西】定例研究会報告 木曽御嶽本教の設立と講社結集

令和5年9月24日に開催された民族文化研究会関西地区第61回定例研究会における報告「木曽御嶽本教の設立と講社結集」の要旨を掲載します。 はじめに 近代における神道系教団の成立時、各教団は各地に存在する講社・教会の結集という作業に多かれ少なかれ直面…

【関西】定例研究会報告 高畑勲監督の『おもひでぽろぽろ』 と 『柳川掘割物語』 における農村地域への関心と取り組み

令和5年6月18日に開催された民族文化研究会関西地区第58回定例研究会における報告「高畑勲監督の『おもひでぽろぽろ』 と 『柳川掘割物語』 における農村地域への関心と取り組み」の要旨を掲載します。 高畑勲監督は1959年に東映動画に入社、1971年にAプ…

【関西】定例研究会報告 とある旧ソ連人記者の日本人論――『一枝の桜 日本人とは何か』を読む

5月20日に開催された、民族文化研究会・関西地区第57回定例研究会における研究報告「とある旧ソ連人記者の日本人論――『一枝の桜 日本人とは何か』を読む」の要旨を掲載します。 はしがき いわゆる日本人論というものは過去から現在に至るまで大量に発表され…

弊会東京支部の相川会員、里見岸雄五十回忌法要に出席

今年の4月18日は、里見岸雄の五十回忌に当たる。里見は、神学的な国体論が流行していた戦前の思想界において、国体の科学的研究の必要性を主張し、「国体科学」を首唱した。その主著である『国体に対する疑惑』(昭和3年)や『天皇とプロレタリア』(昭和4年…

【東京】定例研究会報告 神習教直轄宮比教会における芸能

令和5年2月18日に開催された民族文化研究会東京地区第33回定例研究会における報告「神習教直轄宮比教会における芸能」の要旨を掲載します。 はじめに 明治初期の国民教化運動は大教院を中心に神官・僧侶を教導職に任命することで全国的な広がりを見せた。後…

【関西】定例研究会報告 憲法における法と政治――戦前期日本憲法学説の一断面

1月21日(土)午後、民族文化研究会の関西地区第53回定例研究会が開催された。今回は、Skypeを使用したオンラインでの開催となった。 報告者は、弊会の有坂事務局長。「憲法における法と政治――戦前期日本憲法学説の一断面」と題し、報告を行った。日本の憲法…

【東京】定例研究会報告 大串兎代夫の国家学説・憲法学説と宗教

12月24日(土)午後、民族文化研究会の東京地区第32回定例研究会が開催された。今回は、Skype(ウェブ会議アプリ)を使用した、オンラインでの開催となった。 報告者は有坂氏。「大串兎代夫の国家学説・憲法学説と宗教」と題し、報告を行った。昭和戦前期に…

【関西】研究会報告 石丸八郎の「三条宗」発言と越前一揆

令和4年11月19日に開催された民族文化研究会関西地区第51回定例研究会における報告「石丸八郎の『三条宗』発言と越前一揆」の要旨を掲載します。 はじめに 地租改正反対一揆や血税一揆など、明治維新後には様々な一揆が発生している。これらの一揆は新政府に…

【関西】定例研究会報告 石丸八郎の『三条宗』発言と越前一揆

11月19日(土)午後、貸会議室オフィスゴコマチ(京都市)にて、民族文化研究会の関西地区第51回定例研究会が開催された。 報告者は、竹見靖秋氏。「石丸八郎の『三条宗』発言と越前一揆」と題し、報告を行った。明治維新期には、様々な一揆が勃発したが、そ…

【関西】定例研究会報告 大串兎代夫の憲法思想――「権威」の国家学

10月15日(土)午後、貸会議室オフィスゴコマチにて、民族文化研究会の関西地区第50回定例研究会が開催された。 報告者は有坂氏。「大串兎代夫の憲法思想――『権威』の国家学」と題し、報告を行った。大串兎代夫は、戦前期に活躍した憲法研究者であり、近年に…

【関西】定例研究会報告 現代の『市民運動』見聞記――私的体験から考える

9月17日(土)午後、貸会議室オフィスゴコマチにて、民族文化研究会の関西地区第49回定例研究会が開催された。 報告者は半木糺氏。「現代の『市民運動』見聞記――私的体験から考える」と題し、報告を行った。半木氏は、故郷の風土の重視を唱えている右派は、…

【関西】定例研究会報告 井上孚麿の憲法思想――天皇親政論から新体制批判まで

8月20日(土)午後、民族文化研究会の関西地区第48回定例研究会が開催された。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、skypeを使用したオンラインでの開催となった。 報告者は有坂氏。「井上孚麿の憲法思想――天皇親政論から新体制批判まで」と題し、報…

【関西】定例研究会報告 大谷美隆の憲法思想――「日本的キリスト教」から国体論へ

7月16日(土)午後、貸会議室オフィスゴコマチにて、民族文化研究会の関西地区第47回定例研究会が開催された。 報告者は有坂氏。「大谷美隆の憲法思想――『日本的キリスト教』から国体論へ」と題し、報告を行った。本報告では、戦前期の憲法学界において、と…

【関西】定例研究会報告 民族派学生組織間の交流の一例――日学連の九州遊説

6月18日(土)午後、貸会議室オフィスゴコマチにて、民族文化研究会の関西地区第46回定例研究会が開催された。 報告者は竹見靖秋氏。「民族派学生組織間の交流の一例――日学連の九州遊説」と題し、報告を行った。戦後の日本では、左派の学生運動の高揚に伴っ…

【関西】定例研究会報告 里見岸雄の憲法思想――戦前期の国体論と憲法学

5月21日(土)午後、民族文化研究会の関西地区第45回定例研究会が開催された。今回も、前回と同じく、Skypeを使用したオンラインでの開催となった。 報告者は有坂氏。「里見岸雄の憲法思想――戦前期の国体論と憲法学」と題し、報告を行った。戦前期の憲法学史…

【関西】定例研究会報告 平泉澄『少年日本史』を読む――平泉は子供たちに何を伝えたのか

4月16日(土)午後、民族文化研究会の関西地区第44回定例研究会が開催された。今回は、コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、Skypeを使用したオンラインでの開催となった。 報告者は半木糺氏。「平泉澄『少年日本史』を読む――平泉は子供たちに何を伝えたか」と…

【東京】定例研究会報告 明治初期の神社と神道教会―多賀大社、大神神社、金刀比羅宮の例―

3月25日夕方、民族文化研究会東京地区第31回定例研究会がZOOMで開催されました。ZOOMでの開催は5回目。今回の報告は本会会員・竹見靖秋氏による「明治初期の神社と神道教会―多賀大社、大神神社、金刀比羅宮の例―」。明治初期に各地の神社で設立された教院が…

【東京】定例研究会報告 明治初期の神社と神道教会――多賀大社、大神神社、金刀比羅宮の例

令和4年3月25日に開催された民族文化研究会東京地区第31回定例研究会における報告「明治初期の神社と神道教会――多賀大社、大神神社、金刀比羅宮の例」の要旨を掲載します。 はじめに 大教院をはじめとする国民教化運動が行われた際、各地の神社には中教院や…

【関西】定例研究会報告 戦前期日本法学における「十七条憲法」解釈 ――小野清一郎を中心として

令和4年3月19日に開催された民族文化研究会関西地区第43回定例研究会における報告「戦前期日本法学における『十七条憲法』解釈 ――小野清一郎を中心として」の要旨を掲載します。 はじめに (一)戦前期日本法学における「十七条憲法」をめぐる論争 聖徳太子…

【関西】定例研究会報告 黒田覚の非常時体制論・大国隆正と教派神道をめぐる雑感

令和4年1月15日(土)午後、貸会議室オフィスゴコマチにて、民族文化研究会の関西地区第42回定例研究会が開催された。 報告者は、湯原静雄氏と竹見靖秋氏。 湯原氏の報告は、「黒田覚の非常時体制論――新体制運動への関与から国防国家論の展開まで」と題した…

【関西】定例研究会報告 高島嘉右衛門の「神道実用論」

令和3年12月18日に開催された民族文化研究会関西地区第41回定例研究会における報告「 高島嘉右衛門の『神道実用論』」の要旨を掲載します。 はじめに 明治初期の神道は神祇行政の変遷とともに紆余曲折を経るが、明治十五年の皇典講究所設置頃には祭教学分離…

【関西】定例研究会報告 田中卓『教養日本史』を読む

令和3年11月20日に開催された民族文化研究会関西地区第40回定例研究会における報告「田中卓『教養日本史』を読む」の要旨を掲載します。 はしがき いわゆる「皇国史観」の主唱者として活動した歴史学者、平泉澄。田中卓はその弟子として師の学問の継承と発展…

【関西】定例研究会報告 宗教世界会議と大本の教派連加盟

令和3年10月16日に開催された民族文化研究会関西地区第39回定例研究会における報告「宗教世界会議と大本の教派連加盟」の要旨を掲載します。 はじめに 大本は日本宗教界をはじめ広範に影響を与えた教団である。出口ナオの開教以来、戦前においては政府からの…

【東京】定例研究会報告 黒田覚の憲法思想――憲法制定権力論の日本的展開

11月5日夕方、民族文化研究会東京地区第30回定例研究会がZOOMで開催されました。ZOOMでの開催は4回目。今回の報告は本会事務局長・湯原静雄氏による「黒田覚の憲法思想―憲法制定権力論の日本的展開」で、戦前・戦後に活躍した憲法学者・黒田覚の憲法制定権力…

【関西】定例研究会報告 平泉澄『山彦』を読む

令和3年9月18日に開催された民族文化研究会関西地区第38回定例研究会における報告「平泉澄『山彦』を読む」の要旨を掲載します。 はしがき いわゆる「皇国史観」の主唱者として知られる歴史家の平泉澄(1895年(明治28年)2月15日 – 1984年(昭…

【関西】定例研究会報告 アメリカ保守主義の思想的系譜 ――井上弘貴『アメリカ保守主義の思想史』を読む

令和3年9月18日に開催された民族文化研究会関西地区第38回定例研究会における報告「アメリカ保守主義の思想的系譜 ――井上弘貴『アメリカ保守主義の思想史』を読む」の要旨を掲載します。 はじめに (一)本邦におけるアメリカ保守主義研究の現状 これまで、ア…

【東京】定例研究会報告 ナチスの憲法理論とその危険性

9月3日夕方、民族文化研究会東京地区第29回定例研究会がZOOMで開催されました。ZOOMでの開催は3回目。今回の報告は会長・輿石逸貴氏(弁護士)による「ナチスの憲法理論とその危険性」。最近、奥野励氏によるドイツ関連の報告が2回あり、それに続くドイツ関…

【関西】定例研究会報告 神道本局抹殺論――芳村忠明と神崎一作

令和3年8月21日に開催された民族文化研究会関西地区第37回定例研究会における報告「神道本局抹殺論――芳村忠明と神崎一作」の要旨を掲載します。 はじめに 戦前に公認を受けた神道系十三教団と、そこから分離したり影響を受けたもの等を含めた教団群を一般的…