民族文化研究会

わが国の伝統的な民族文化・民族生活ならびに世界の諸民族を取り巻く問題を研究

書評

書評3 谷崎昭男『保田與重郎――吾ガ民族ノ永遠ヲ信ズル故二』(ミネルヴァ書房、2017年)

本書は、ミネルヴァ日本評伝選のうちの一巻として執筆された、晩年の保田の謦咳に触れた著者による保田與重郎伝である。保田本人に「侍側」(これは、保田が好んだ表現である)した著者の手になる本書は、その丁寧で行き届いた叙述において、極めて優れた評…

書評2 川久保剛・星山京子・石川公彌子『方法としての国学』(北樹出版、2016年)

本書は、いかにグローバル化の潮流と対峙し、ナショナリティを再確認するか、という伝統的な、しかし喫緊の課題を解決する糸口を、国学の系譜に求めた気鋭の日本思想史研究者たちの論考集である。こう説明すると、国学のイメージから想起される、きわめて常…

書評1 新保祐司『「海道東征」への道』(藤原書店、2016年)

本書では、気鋭の文藝批評家である著者が、2005年から2016年まで、産経新聞の「正論」欄で執筆した時評が集成されている。音楽を糸口とした社会批評から、明治期の精神史をあつかった論説まで、多岐に渡る時評が全五部の構成で所収されているが、これらの時…