【東京】定例研究会報告 日本仏教における聖徳太子・歴史家としての天皇陛下

 令和2年8月23日(日)14:00~17:00、民族文化研究会東京地区第25回定例研究会が早稲田奉仕園にて開催されました。コロナ禍の影響で、1月末以降初めての開催となりました。
 第1報告は、金子宗徳氏(本会顧問・里見日本文化学研究所所長)による、「日本仏教における聖徳太子」でした。氏は、歴史書で語られた聖徳太子の生涯を確認したうえで、基礎的な仏教概念に留意しつつ、『三経義疏』と「十七条憲法」の性格に説き及び、後者については里見岸雄の遺著『聖徳太子』の解釈が併せて紹介されました。
 第2報告は、渡辺剛氏(本会会員)による、「歴史家としての天皇陛下」でした。天皇陛下の大学時代と指導教員、御著作目録を確認したうえで、陛下の御著書『水運史から世界の水へ』(平成31年)の内容を紹介、「水」「水運」「水災害」にまつわる歴史を研究・発信することで、日本・世界に貢献しようとする陛下のお気持ちが指摘されました。
 次回は令和2年10月11日(日)14:00~17:00、早稲田奉仕園スコットホールB1で開催予定です。ディープな内容を織り交ぜつつ、楽しく学べる会運営を心掛けておりますので、関心のある方はお気軽にご参加下さい。(東京支部・事務担当補助)

 

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            陛下の御著書『水運史から世界の水へ』