本書は、ミネルヴァ日本評伝選のうちの一巻として執筆された、晩年の保田の謦咳に触れた著者による保田與重郎伝である。保田本人に「侍側」(これは、保田が好んだ表現である)した著者の手になる本書は、その丁寧で行き届いた叙述において、極めて優れた評…
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